2017.05.19(金)大会

セイコーゴールデングランプリの見どころ! ~トラック編~

国際陸上競技連盟(IAAF)ワールドチャレンジ第2戦となるセイコーゴールデングランプリ陸上2017川崎が5月21日、神奈川県川崎市の等々力競技場において開催されます。8月にロンドンで開催される第16回世界陸上競技選手権大会の代表選手選考競技会も兼ねて行われるこの大会、IAAFワールド・チャレンジ種目として、男子10種目(100m、200m、800m、3000mSC、110mH、400mH、走高跳、棒高跳、三段跳、やり投)、女子7種目(100m、200m、1500m、100mH、走幅跳、砲丸投、やり投)が行われるほか、IAAFハンマー・スロー・チャレンジとして女子ハンマー投が、オープン種目として男子3000m、男子走幅跳、パラリンピック種目(男子100m T44、女子走幅跳T44)が実施されます。

オリンピックメダリストをはじめ、海外からもトップ選手たちが参戦するこの大会ですが、ここでは躍進著しい日本選手を中心に、好記録や名勝負が期待できそうな種目を、トラック編とフィールド編の2回に分けてご紹介しましょう。

【トラック編】

■男子100m、ガトリン選手、蘇選手に挑む



 男子100mは、当初、出場が予定されていた山縣亮太選手(セイコー)が5月15日の段階で、3月から痛めていた右足首の回復状況が万全ではないために、残念ながら欠場を発表。しかし、リオ五輪4×100mR銀メダリストメンバーのケンブリッジ飛鳥選手(Nike)に加えて、ダイヤモンドアスリートのサニブラウン アブデルハキーム選手(東京陸協)の出場が決定しました。当日は、この2人を中心とする日本勢が、海外から参戦するリオ五輪100m銀メダリストのジャスティン・ガトリン選手(アメリカ)や、9秒99の自己記録を持ち、2015年北京世界選手権で決勝に進出した蘇炳添選手(中国)を相手に、どんなレースを見せるのかが注目されます。

今年からプロアスリートとして活動するケンブリッジ選手は、アメリカでシーズン初戦を迎えました。4月中旬から下旬にかけて3大会で4レースを走り、9秒98(+5.1)、10秒08(+4.4)、10秒05(+3.3)、10秒12(+3.0)と、すべて追い風参考記録ではあったものの好記録を連発しました。5月13日には、桐生祥秀選手(東洋大)、サニブラウン選手とともに上海で開催されたダイヤモンドリーグの男子100m(ダイヤモンドレース非対象種目)に出場。フライングが2回続き、スタートを3回やり直すレースとなったなか、シーズンベストとなる10秒19(+0.1、4着)をマークしました。調子が徐々に上がってきているという感触がある様子。国内初戦となるゴールデングランプリでは、まずは世界選手権参加標準記録の10秒12突破をターゲットにしていますが、コンディションや海外選手との競り合いによっては、自己記録(10秒10、2016年)を更新していく可能性もありそうです。

サニブラウン選手は、ご存じ2015年世界ユース選手権(現U18世界選手権)100m・200m金メダリスト。すでに世界レベルで将来を期待されているライジングスターで、日本陸連が認定するダイヤモンドアスリートでもあります。今秋からフロリダ大学への進学が決まっていますが、今季はアメリカで4月1日にリレー種目でシーズンイン。4月14日には、100mで10秒18(+1.8)の自己新記録をマーク。この日には、200mでも20秒41(+0.9)をマークして、この種目で最初の世界選手権参加標準記録(20秒44)突破者となりました。昨年に続いて招かれた5月13日の上海ダイヤモンドリーグでは、得意の中盤から終盤の走りに課題を残すレース内容ながら、ケンブリッジ選手に続き5着(10秒22)でフィニッシュしています。ケンブリッジ選手同様にゴールデングランプリが国内での第1戦となりますが、スケールアップは明らか。この種目でも世界選手権参加標準記録(10秒12)に迫る走りが見られるかもしれません。 

■“ロンドン行きチケット”獲得に向けた男子200mの戦いは?



男子200mでは、リオ五輪4×100mRで2走を務めた飯塚翔太選手(ミズノ)の走りに注目したいところです。昨年の日本選手権で日本歴代2位となる20秒11(+1.8)をマークし、日本人初の19秒台突入を目標に掲げています。今季も例年同様、アメリカでシーズンイン。5月3日の静岡国際で国内初戦を迎え、20秒50(+0.2)をマークしています。ロンドン世界選手権に向けて、ひと試合ごとにギアを一段階ずつ上げていくイメージで臨んでいる飯塚選手。国内2戦目となるゴールデングランプリでどんな走りを披露してくれるでしょうか。

また、この種目では日本歴代3位となる20秒13(2015年)の自己記録を持つ藤光謙司選手(ゼンリン)のほか、昨年、五輪参加標準記録を大きく上回る20秒33(日本歴代8位)をマークしながら層の厚さに阻まれ、出場を果たせなかった原翔太選手(スズキ浜松AC)も出場します。このあと日本選手権へと続いていく“ロンドン世界選手権代表の座を巡る戦い”という観点では、彼らのゴールデングランプリでの順位と、20秒44の参加標準記録突破なるかも要チェックです。 

■世界選手権参加標準記録突破に挑む選手たち



トラック種目で、ロンドン世界選手権参加標準記録を上回るパフォーマンスが見られそうなのが、男子110mHと男子400mH。男子110mHでは、4月15日の筑波大記録会で大室秀樹選手(大塚製薬)が2レース続けて日本歴代4位となる13秒48(+1.7、+1.5)を叩き出し、この種目の参加標準記録(13秒48)を突破済み。その後も、織田記念、木南記念を制する安定感を見せています。自己記録に日本歴代3位の13秒47(2016年)を持ち、リオ五輪にも出場した矢澤航選手(デサントTC)が調子を上げてくれば、ともに自己記録、さらには日本記録(13秒39、2004年)に迫るタイムでの競り合いも期待できそうです。

昨年ケガに泣いた岸本鷹幸選手(富士通)が復調の兆しを見せているのが男子400mH。4月中旬に49秒79でシーズンイン、静岡国際を49秒93で制しています。また、木南記念ではリオ五輪代表の松下祐樹選手(ミズノ)が49秒61をマークし、徐々に調整を上げてきています。昨年のリオ五輪予選で48秒62(日本歴代6位)の自己新をマークして準決勝進出を果たしている野澤啓佑選手(ミズノ)が足部の故障により欠場となったことは残念ですが、ゴールデングランプリでは、岸本選手、松下選手が世界選手権参加標準記録(49秒35)突破を視野に入れた勝負を展開することになりそうです。

このほか、女子100mと男子800mでは、ともに日本記録保持者の福島千里選手(札幌陸協)と川元奨選手(スズキ浜松AC)が出場。まずは世界選手権参加標準記録(11秒26、1分45秒90)を狙います。どちらも、この記録はそれぞれの日本記録(11秒21、1分45秒75)に肉薄するもの。標準記録の突破は、自身の日本記録に迫る挑戦ともいえそうです。 

文/児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真提供:フォート・キシモト


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前売り券のみ公式プログラム付!!(B席・グループシート以外)
※開催日当日、会場のプログラム販売所でチケットと引換にお渡しします。
◆チケット情報
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