2018.08.27(月)大会

【アジア大会】Day2:8月26日(日):デイリーハイライト



男子十種競技、右代と中村が2大会連続の金・銅!
女子マラソン、野上が銀メダル!
男子100mの山縣は、10秒00の自己タイで銅

大会2日目の8月26日は、午前6時から行われた女子マラソン決勝、2日目の競技が行われた男子十種競技を含めて、全部で11の決勝が組まれるタイムテーブル。日本勢は、そのうち7種目に10名の選手が出場しました。

日本勢2つ目の金メダルとなったのが、後半の5種目が行われた男子十種競技。初日を4位で折り返していた右代啓祐選手(国士舘クラブ・東京)が7~9種目めとなる円盤投(45m37)、棒高跳(4m90)、やり投(63m07)でそれぞれ種目別トップの記録をマークしてトップに立っていたSuttisak Singkhon選手(タイ)まで2点差に迫ると、Singkhon選手が苦手とする最終種目の1500mで逆転、トータル7878点で大会2連覇を達成しました。

得意種目の多い初日で思うように得点が重ねられず、3位で2日目をスタートした中村明彦選手(スズキ浜松AC・静岡)は、中国のGong Kewei選手と3位争いを繰り広げ、9種目のやり投を終えた段階で、Gong選手と同記録(6959点)で最終の1500mを迎えました。

この段階で、1500mを得意とする中村選手のメダル獲得はほぼ確実となり、あとは266点差となったSingkhon選手を逆転して銀メダルを得ることができるかどうかという状況に。中村選手は、スタート直後から先頭に立ち、この種目トップの4分24秒75でフィニッシュ。7738点まで記録を伸ばしたものの、Singkhon選手には71点及ばず総合3位で競技を終了し、前回の仁川大会に続く銅メダルを獲得しました。

前日に行われた男子同様に、ゲロラ・ブン・カルノスタジアムを発着点として、ジャカルタの中心部を北上して折り返す1周約20kmの周回コースで行われた女子マラソンには、野上恵子選手(十八銀行・長崎)と田中華絵選手(資生堂・東京)が出場。男子と同じく、スタート直後からスローな展開となりましたが、野上選手、田中選手はともに先頭集団に。野上選手は常に先頭を窺う場所に、田中選手は徐々に絞られていく集団の後方に位置し、それぞれにレースを進めていきます。

流れが変わったのは25km地点。そこまで給水のたびに仕掛けているかのような動きを見せていたRose CHELIMO選手(バーレーン)が、ここで本当にペースチェンジ。そこまで19分台で続いていた5kmごとのラップを、次のラップで16分48秒まで引き上げ、後続との差を広げていきます。CHELIMO選手は、そのまま逃げ切って2時間34分51秒で快勝しました。

25km以降を2位集団の先頭で引っ張った野上選手は、2時間36分27秒でフィニッシュして銀メダルを獲得。田中選手は、2時間42分35秒で9位の結果でした。



準決勝・決勝が行われた男子100mは、3組2着+2の条件で行われた準決勝で、アジア記録保持者(9秒91)のSu Bingtian選手(中国)、予選で山縣亮太選手(セイコー・東京)に先着しているTosin Ogunode選手(カタール)の2選手と同じ組に入ったケンブリッジ飛鳥選手(Nike・東京)が10秒36(+0.2)で3着となり、プラスでの決勝進出がかなわず、ここで姿を消す波乱がありました。一方の山縣選手は、準決勝で10秒10(+0.9)をマークして全体でもトップタイムで決勝に駒を進めました。

大会2日目の最終種目として組まれた決勝は、山縣選手が4レーン、Su選手が6レーンに入ってのレースとなりました。山縣選手はスタートからよく飛び出してスムーズな加速でSu選手と先頭争いを繰り広げましたが、終盤でSu選手がリードを奪って、9秒92(+0。8)の大会新記録で先着。山縣選手は、ラストで追い上げてきたOgunode選手と同時にフィニッシュし、自己タイ記録となる10秒00をマークしたものの、同記録のOgunode選手との着差判定で1000分の2秒差がつき、銅メダルとなりました。



橋岡優輝選手(日本大学・東京)と城山正太郎選手(ゼンリン・北海道)の2人が出場した男子走幅跳決勝は、Wang Jianan 選手(中国)が1回目に8m24(+0.7)の大会新記録をマーク。同じく1回目の試技で8m15(±0)を跳んだZhang Yaoguang選手(中国)とワン・ツーを達成しました。日本勢は橋岡選手が4位(7m95、-0.5)、城山選手が7位(7m75、±0)で前半を終了。5回目に城山選手が7m98(+0.4)と記録を伸ばしたほか、インドネシアのSapwaturrahman選手が8m09(±0)を跳んで3位に浮上したため、橋岡選手は6位に後退します。

逆転をかけて臨んだ橋岡選手の最終跳躍は8m05(±0)で銅メダルには4cm届かず競技終了。橋岡選手4位、城山選手5位という結果になりました。男子400m決勝はウォルシュジュリアン選手(東洋大学・埼玉)が45秒89で5位、女子100mH決勝(+0.2)は青木益未選手(七十七銀行・宮城)が13秒63で5位、紫村仁美選手(東邦銀行・福島)が13秒74で7位の成績を収めています。

このほか、女子400mH予選では、8レーンに入った宇都宮絵莉選手(長谷川体育施設・兵庫)が前半から好走して57秒99・2着でフィニッシュ。着順で翌日夜に行われる決勝に進出しました。また、午前に組まれていた予選が、レース直前になくなることになった男子400mHは、午後に予定されていた準決勝の時間帯に予選が行われ、安部孝駿選手(デサントTC・岡山)は全体で3位となる49秒71で1組を1着で通過しましたが、2組を走った岸本鷹幸選手(富士通・東京)は50秒95にとどまり、決勝進出はかないませんでした。


文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真提供:フォートキシモト

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