2018.10.24(水)大会

【GPシリーズ最終戦「北九州大会」のみどころ】第2回 戸邊、日本新記録で山縣を上回りシリーズチャンピオンなるか!?

『【GPシリーズ最終戦「北九州大会」のみどころ】第1回 ルールのおさらいと現在のポイント 』から

<オーバーオールのポイント男女別トップ20/最終戦の前まで>

※「GPP」は、グランプリプレミアポイント
「GP」は、グランプリポイント

【男子】 合計GPP+GP
1)山縣亮太男100m2457.21233.0+1224.2
2)金井大旺男110mH2384.41199.4+1185.0
3)右代啓祐男十種23741201.0+1173.0
4)大林督享男400mH23651173.0+1192.0
5)澤野大地男棒高跳23641152.0+1212.0
6)井上駆男400mH23461198.0+1148.0
7)ケンブリッジ飛鳥男100m23331168.0+1165.0
8)新井涼平男やり投23231158.0+1165.0
9)山本聖途男棒高跳23011147.0+1154.0
10)小池祐貴男100m2297.21153.0+1144.2
11)若林康太男400m22931139.0+1154.0
12)川島鶴槙男走幅跳2290.61105.8+1184.8
13)大六野秀畝男10000m22901159.0+1131.0
14)山口浩勢男3000mSC22851157.0+1128.0
15)高山峻野男110mH2281.41129.4+1152.0
16)中村明彦男十種22721144.0+1128.0
17)増野元太男110mH22701108.0+1162.0
18)宮尾幸太郎男400mH22641140.0+1124.0
19)松下祐樹男400mH22611102.0+1159.0
20)木村淳男400m22571126.0+1131.0
【女子】 合計GPP+GP
1)山ノ内みなみ女5000m23541182.0+1172.0
2)紫村仁美女100mH2311.41156.4+1155.0
3)宇都宮絵莉女400mH23021156.0+1146.0
4)福島千里女100m22971170.0+1127.0
5)清山ちさと女100mH2295.41169.4+1126.0
6)福部真子女100mH2280.41151.4+1129.0
7)岡本春美女10000m22761175.0+1101.0
8)川田朱夏女800m22671174.0+1093.0
9)筒井咲帆女10000m22541131.0+1123.0
10)安藤友香女5000m22451114.0+1131.0
11)小山佳奈女400mH22271120.0+1107.0
12)吉良愛美女400mH22261112.0+1114.0
13)中野瞳女走幅跳22251152.0+1073.0
14)青木益未女100mH2219.61109.4+1110.2
15)木村文子女100mH22181102.0+1116.0
16)関谷夏希女10000m22151152.0+1063.0
17)川田朱夏女400m22141126.0+1088.0
18)世古和女100m22131100.0+1113.0
18)市川華菜女100m22131075.0+1138.0
20)松田杏奈女10000m22051140.0+1065.0



前述の「グランプリシリーズ」のルールや現時点での順位を踏まえた上で、最終戦となる「北九州カーニバル(大会HPは、http://kitakyushu-rc.com/)」の見どころを紹介しよう。

北九州大会で行われるのは、「グランプリ種目」が、男子は走高跳と砲丸投の2種目。女子が砲丸投のみ。「順位ポイント」が付加されない「ノングランプリ種目」が、男子110mH、走幅跳、やり投げの3種目。女子が100mHとやり投の2種目だ。よって、上記の男子5種目と女子3種目以外の種目の「シリーズポイント」に変動はない。


【男子走高跳=グランプリ種目/戸邉直人、総合ポイントのトップなるか?】

「グランプリ種目」での注目は、男子走高跳の戸邉直人(つくばツインピークス)だ。



今季のグランプリシリーズは5月の静岡国際(プレミア大会)にしか出場していない(2m28で優勝)ため、グランプリシリーズのポイントは「1221」で種目別の4位。

が、7月11にイタリアで跳んだ日本記録に1cmと迫る2m32を筆頭に2m30以上を4回、2m25以上は室内の記録を含めて10回クリアし、2018年個人10傑平均は2m279になる。

日本選手権は、衛藤昂(味の素AGF/2m25)に敗れて2位(2m20)だったが、春から海外を転戦してポイントを稼ぎ、国際陸連の「ダイヤモンドリーグ・ファイナル(8月31日)」にも出場し6位(2m26)に入る実績を残した。2018年の決勝(18試合)での最低記録は2m19だ。

現時点で走高跳のポイントトップは、大田和宏(日本体育施設)で「2113ポイント」。戸邉との差は「892ポイント」。



「記録ポイント」での「892」は、1m98(897ポイント)。戸邉が「記録なし」にでもならない限り簡単に追いつける。といっても、大田もランク2位の赤松諒一(岐阜大。2108ポイント)も北九州大会に出場する。大田のこれまでの「グランプリ大会」でのスコアは「1022ポイント」、赤松のそれは「1071ポイント」で、今回それを上回るには「記録ポイント」のみで考えると大田は、2m13以上。赤松は、2m18以上がターゲットになる。

といっても、「順位ポイント」の、1位・30ポイント、2位・25ポイント、3位・20ポイント、4位・15ポイント、5位・10ポイント、6位・5ポイントが加算されるので、北九州大会での順位にもよるが、3位以内ならば大田と赤松の「記録ポイント」は、上述の2m13以上、2m18以上よりも2cm程度低くてもこれまでの「グランプリ大会ポイント」を上回り「シリーズポイント」に上乗せができる計算だ。

2018年の大田のベストは2m22(1108ポイント。自己ベストも今季の2m22)、赤松のそれは2m20(1090ポイント。自己ベストは2015年の2m25=1135ポイント)だ。

大田と赤松がそれぞれの自己ベストである2m22と2m25をクリアした場合、「シリーズポイント」は、大田が「2199+北九州の順位ポイント」、赤松が「2221+北九州の順位ポイント」となる。が、現在「1221ポイント」の戸邉がこれを上回るには、2m11~14程度をクリアできれば逆転できそうな計算だ。

ということで、走高跳の「種目別チャンピオン」ということでは、戸邉の優位は間違いなさそうだ。


しかし、戸邉にとっては男子全種目での「シリーズチャンピオン」も射程圏内にある。

最終戦を残しての男子全種目でのトップは、100mの山縣亮太(セイコー)の「2457.2ポイント」。戸邉との差は、「1236.2ポイント」だ。



北九州大会で戸邉が優勝して「順位ポイント」の「30ポイント」を獲得すれば、「記録ポイント」で「1207ポイント以上」が必要になる。自己タイ記録の2m32は「1197ポイント」で、これでは山縣に及ばない。しかし、北九州大会で行われる男女5種目の中で最も高い「パフォーマンスポイント」を獲れれば、「チャンピオンポイント」の「25ポイント」が付加され、山縣を抜いてトップ立つための「記録ポイント」は、「1182ポイントでOK」ということになる。

といっても、「1182ポイント」は、自己ベストにあと1cmのかなりハイレベルな「2m31(1188ポイント)」だ。

日本タイ記録の2m33ならば「1206ポイント」で、これに「順位ポイント」の「30」に「特別ポイント」の「50」と「ミーティングチャンピオンポイント」の「25」が加算されると「1311ポイント」。すでに獲得している「グランプリプレミアポイント(1221)」との合計は、「2532」となり山縣を75ポイントあまり上回る。

が、2m30以上にバーが上がる状況となれば、「自己タイ記録の2m32」や「日本タイ記録の2m33」に挑む可能性は低く「2m34の日本新記録へのトライ」ということになるだろう。

「2m34をクリア」となれば「記録ポイント1215+順位ポイント30+特別ポイント100+ミーティングチャンピオンポイント25」で北九州大会のトータルは「1370ポイント」。「グランプリシリーズポイント」は、「1221+1370=2591ポイント」で、山縣に130ポイント以上の大差をつけての圧勝となる。

2m34をクリアできれば、2018年の世界7位タイ。アジア歴代5位タイである。

シーズンの締めくくりとなる試合で、ビッグな日本新記録をみせてもらいたいところである。


『【GPシリーズ最終戦「北九州大会」のみどころ】第3回男子砲丸投、新旧日本記録保持者が激突』



野口純正(国際陸上競技統計者協会[ATFS]会員)
写真提供:フォート・キシモト

1日目:10/27(土)8:30~ライブ配信(予定)

※不具合で、先に告知しておりましたライブ配信のURLからは現在視聴いただけません。大変申し訳ありませんが、以下からご覧ください。復旧次第ご報告いたします。
▼ライブ配信はこちらから▼
https://www.youtube.com/watch?v=M0vbwOfLIvU

 


2日目:10/28(日)8:30~ライブ配信(予定)

 

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