2018.11.30(金)選手

【ダイヤモンドアスリート】第5期認定式・修了式



2020年東京オリンピックをはじめとする今後の国際大会において、活躍が大いに期待できる次世代の競技者を強化育成する「ダイヤモンドアスリート」制度の第4期(2017-2018)が終わり、日本陸連では、第5期(2018-2019)認定アスリート11名を選出。11月28日に、第5期認定式、第4期修了式を行いました。

「第5期(2018-2019)ダイヤモンドアスリート」として認定されたのは、第1期からの継続となる髙松智美ムセンビ選手(名城大1年・大阪、長距離)、第3期からの継続となる長麻尋選手(国士舘大1年・和歌山、やり投)、第4期から認定された宮本大輔選手(東洋大1年・京都、100m・200m)、塚本ジャスティン惇平選手(城西大城西高3年・東京、100m・200m)、井本佳伸選手(東海大1年・京都、200m・400m)、クレイ・アーロン竜波選手(相洋高2年・神奈川、800m)、中村健太郎選手(清風南海高2年・大阪、やり投)、藤井菜々子選手(エディオン・福岡、競歩)の8名のほか、新たに認定された海鋒泰輝選手(西武台千葉高3年・千葉、走幅跳・200m)、出口晴翔選手(東福岡高2年・福岡、400mH)、小林歩未選手(市立船橋高3年・千葉、100mH)の3名(各選手のプロフィルと主な戦績は、https://www.jaaf.or.jp/news/article/12256/をご参照ください)。です。また、第1期から認定を受けていた池川博史選手(筑波大2年、やり投)と、第2期から継続認定されていた橋岡優輝選手(日本大2年、走幅跳)および江島雅紀選手(日本大2年、棒高跳)の3名が、このたび修了を迎えました。

認定式・修了式は、11月28日午前、東京都内において行われ、学業の都合により欠席した中村選手を除く10名が出席。開会にあたって、尾縣貢日本陸連専務理事と、朝原宣治ダイヤモンドアスリートプログラムマネジャーが挨拶しました。

尾縣専務理事は、修了した3名を「本当に大きく育ってくれた。まずは2020東京オリンピックを目指してほしい。そして、その先の陸上界のリーダーとして活躍していただきたい」とねぎらうと、全11名でスタートした第5期認定アスリートに向けて、「皆さんには、ある目標に向けて光り輝いていただきたい。その時期はまちまちだと思う。周りにいる人が早く輝き始めるかもしれないが、それは気にしないでほしい。皆さんが、最高に輝ける時期は違ってくる。それに向けてトレーニングに励み、そして国際舞台に躍り出て、本当に素晴らしい輝きを放ってほしい。また、その輝きは記録とか外面だけではない。内面から出る輝きこそ本当の輝き。素晴らしい“ダイヤモンド”に育ってほしい」と呼びかけました。

また、朝原プログラムマネジャーは、この夏にタンペレ(フィンランド)で開催されたU20世界選手権について触れ、「競技を楽しみながら自分の力を発揮している選手たちが多いような印象を持った。この大会には、金メダルを獲得した橋岡選手をはじめとして5名のダイヤモンドアスリートが出場して活躍した。本当に頼もしく思う」と振り返り、「今後、2020年東京、2024年パリ、2028年ロサンゼルスとオリンピックが開催される。東京を目指せる人はもちろん狙っていってほしいし、まだまだ若い年代なので、その後のパリ、ロサンゼルスに向けて、自分の経験を積み重ね、ダイヤモンドのように光り輝いていってほしい」と期待を寄せました。



続いて、日本陸連強化委員長で、この制度の統括も兼務する麻場一徳・強化育成ディレクターが2018-2019認定アスリートを発表。プレゼンターとして招かれた男子100m日本記録保持者(9秒98)の桐生祥秀選手(日本生命)から、第5期認定選手に認定証が、修了者3選手には修了証が、それぞれに授与されました。



桐生選手は、「ダイヤモンドアスリートの活躍や、語学プログラムなどのいろいろな活動は、僕も耳にしていて、うらやましく思っている。僕自身もまだまだ選手なので活躍したい。来年2019年には横浜で世界リレーがある。一緒に走れれば嬉しいし、もちろん、東京で開催される2020年オリンピックで一緒に走れることを期待している」と挨拶して選手たちを激励。これを受けて、第5期ダイヤモンドアスリート代表として、藤井選手が「ダイヤモンドアスリートプログラムを受けることで、研修の受講、海外遠征、語学研修など、さまざまなご支援をいただいている。私自身の競技力向上に加えて、広い視野を持った国際人としての意識を持つことができた。これは、ダイヤモンドアスリートを支えてくださっている東京マラソン財団様をはじめ、スポンサーの皆様のご支援をいただくことができたから。心から感謝申し上げる。来年には、ドーハで世界選手権が、2年後には東京オリンピックが開催されるが、ダイヤモンドアスリートのなかから一人でも多くの選手が出場し、メダル獲得、入賞を目標に、今、活躍されている先輩方が築き上げられてきた道を、さらに前に進めていく。これからも応援よろしくお願いします」と、決意の言葉を述べました。

最後に、修了生を代表して橋岡選手が壇上に立ち、「リーダーシッププログラムをはじめとする、さまざまな方々のお話により、新しい考え方や広い視野を得ることができた。また、海外遠征や英語研修によって実践的な力を身につけることができ、人として、また選手として成長することができた。その結果、私自身、U20世界選手権では金メダルを獲得することができた。これも、ご支援をいただいているさまざまな方々のおかげだと感謝している。最大の目標となる東京オリンピックまで、もう2年を切った。これまでの経験を生かして一人一人が活躍し、メダルを獲得できるよう精進していきたい。今後とも、応援よろしくお願いします」と挨拶しました。




【修了者コメント】

■橋岡優輝(日本大2年)
「競技者としても、人としても成長させていただいた。競技面では、語学研修や海外への遠征やトレーニングを経験することができた。いい意味で自分を追い込める機会や環境をいただいたことは、自分にとってとても大きかった。また、僕は、けっこう人の話を聞くのが好きなので、いろいろな方が講師として来てくださったリーダーシッププログラムは、じっくりと時間をかけての講義できつかったけれど、本当に内容が魅力的だった。例えば、堀江貴文さんの話などは、本当にインパクトが強くて、「こういう考え方をする人もいるんだ」と驚いた。さまざまなものの見え方や考え方に触れることができた経験は、陸上競技者としての生活を終えてからも役に立っていくと思う。ここで学んだ事柄は、ぜひ、今後に生かしていきたい。語学研修などは、フォローアップしていただけると思うので、選手としても、海外でより活躍できるよう成長していきたい」


■江島雅紀(日本大2年)
「競技者として、という以前に、人として大きく成長させていただいた3年間だった。一番よかったのは英語研修と栄養研修を受けられたこと。英語については、自分は認定期間中に2回、U20世界選手権に出場したのだが、1回目は全然話すことができなかったが、2回目は、率先して他国の選手にコミュニケーションをとっていくことができた。また、栄養については、成長期でもあった認定期間に、自分が理想とする身体をつくるためにどうすればよいのか、必要な知識を学ぶことができたり実際にサポートをしていただけたりしたことは本当にプラスになった。この認定は、2020年東京オリンピックでの活躍を目的としたものだったので、まずは、そこで実力を発揮したい。そして、そこからが僕らのオリンピックのスタート。パリ、ロサンゼルスと続いて、欲をいえばもっとその先も活躍していけるようになりたい」


■池川博史(筑波大2年)
「第1期から4年間認定していただいた。今は “ああ、終わったんだ”という心境。時間の流れの早さを実感している。期間中は、受講できる研修は積極的に参加していくことを心がけてきたが、そのおかげで、以前よりも人前で話せるようになったり英語が上達したりと、成果が出ている。また、リーダーシッププログラムで受けたLGBTの研修は、一番強く印象に残っていて、とても勉強になった。自分の場合は、大きなケガや故障が続き、毎年順調にステップアップを図ることができず、競技のうえでは苦しむことが多かった。しかし、今年やっと2年ぶりに自己記録を更新することができたし、身体や体力面でもやっと土台がつくれてきたという実感を持っている。今はケガもなく順調にトレーニングが積めていて、練習でもベスト記録マイナス10~30cmくらいの投てきをすることができている。まずは来シーズン、しっかりと記録を伸ばしていけるように頑張りたい」


文:児玉育美/JAAFメディアチーム
写真提供:フォート・キシモト

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