2019.02.19(火)選手

【ダイヤモンドアスリート】第5期(2018-2019)第3回リーダーシッププログラム



「ダイヤモンドアスリート」が競技力とともに人間性も高め、グローバルなスタンスでリーダーシップを発揮できる人材に育つことを目指して行われる「リーダーシッププログラム」の第3回が、1月14日に味の素ナショナルトレーニングセンターにおいて実施されました。

このプログラムは、東京マラソン財団スポーツレガシー事業として、同事業運営委員の為末大さん(男子400mH日本記録保持者、2001年・2005年世界選手権銅メダリスト)が監修に当たっています。第3回は、講義として、Crimson Education Japan代表取締役社長の松田悠介さんによる「陸上競技者のひとつの生き方」をテーマとしたリテラシー・インプットと、現役時代に長距離・マラソン選手として活躍した加納由理さん(アスリート委員)による「アスリートとしての価値を提供する生き方」をテーマとしたアスリート委員会対話の2つをセッティング。第5期ダイヤモンドアスリートの宮本大輔選手(東洋大)、中村健太郎選手(清風南海高)、海鋒泰輝選手(西武台千葉高)、出口晴翔選手(東福岡高)、小林歩未選手(市立船橋高)、修了生の平松祐司選手(筑波大)、山下潤選手(筑波大)、北口榛花選手(日本大)の8名が参加して各講義を受けたほか、今期から実施されているミニワーク「発信チャレンジ」に取り組みました。 



◎リテラシー・インプット
「陸上競技者のひとつの生き方」
松田悠介:(Crimson Education Japan代表取締役社長) 

松田悠介さんは、現在、日本人の海外への進学・留学支援を展開するCrimson Education Japanの代表取締役社長として活躍するほか、さまざまなNPO(非営利団体)のサポートに取り組んだり、ウエディング会社(株式会社CRAZY) の取締役を務めて大人の意識改革を促す事業を進めたりするなど幅広い分野で活動しています。

大学を卒業後、体育の教員になって、社会人としてのキャリアをスタートさせた松田さんは、その後、教育委員会で働いたのちに、ハーバード大学の教育大学院で教育リーダーシップを学び、卒業後、企業の人材戦略のコンサルティングにあたる仕事を経て、国内の教育課題に取り組むTeach For Japanを7年間経営してきました。さらに、2017年7月からスタンフォード大学の経営大学院に進学して修士号を取得。現在に至っています。

「経歴だけを見たら、すごそうに見えるかもしれないが、自分は最初から人前で話せる能力があったわけでもないし、経営する力もなかった。夢や志が最初から明確にあったわけでもないし、誇れるものは何もなかったところからスタートしている」と切り出した松田さんは、自身が辿ってきた足どりを振り返るなかで、そこで気づいたことや学んだことを紹介していきました。


<教師を目指したきっかけ>

小・中学時代は、学力が低く、体育も苦手、芸術系も不得意と取り柄がなかったうえに、身体が小さく気が弱かったためにいじめの対象となり、つらく悔しい思いを経験した。しかし、中学2年のときの体育教師が、「どうすればいじめられなくなるか」を一緒に考え、変わるきっかけをつくってくれたことによって、これを克服。その経験が、自分が教師を目指すきっかけになった。


<教師からハーバードへの進学を決意>

大学で必死に勉強して念願の体育教師になり、充実した教師生活を送っていたが、その一方で、学級崩壊を起こしてしまったり、環境の変化などで教育に対する情熱を失ってしまったりする教師がいる現実にも遭遇したことで、情熱を持続できる人材を育てていく必要性を感じ、それができる組織をつくろうと決意した。そのために必要なリーダーシップや経営を学べる環境が日本にはなかったため、そこから徹底的に英語を勉強して、ハーバード大学の教育大学院へ進学。32カ国から留学してきた50人の同級生と一緒に学ぶ経験は、教科書やネットでは得られない貴重な気づきが多く、自分たちと違う多様な人たちと交流することの重要性を知ることができた。


<経営者からスタンフォードでさらに学ぶ>

帰国後、Teach For Japanで、これからの時代に必要なスキルを育める教師を養成し、厳しい環境に置かれている子どもたちが多い学校に派遣する事業の経営に7年間取り組んだ。その過程で、経営者としてさらに学ぶ必要性があると感じたことと、今後、自分がどう生きていきたいのかの刺激を得たいという思いが強まったため、再び日本を離れ、スタンフォード大学の経営大学院へ進学。シリコンバレーで学んだことで、テクノロジーの発展が想像以上に早いことを肌で感じるとともに、視野の広い仲間たちと学んだことで多くの刺激を受けた。

このように、自身の経緯を振り返った松田さんは、「自分は2回の留学で、人生が変わっている。なので、皆さんにお伝えするとしたら、“ぜひとも海外でチャレンジする”ということをやってほしい。アスリートとしてのチャレンジは、すでにやっていると思うが、ぜひ、ほかの文脈においてもチャレンジしてほしいと思う」と強く呼びかけ、最後に、DAたちに伝えたいこととして、次の3つを挙げ、講義を締めくくりました。

・「5年後、10年後、どうありたいか」という志を大切にしてほしい。「夢や目標を語るのは恥ずかしい」じゃなく、夢や目標を語ることに「いいね」と言ってくれる仲間を探して、どんどん語って、自分の言葉にしていってほしい。

・自分の苦手なものに焦点を当てるのではなく、自分の圧倒的な強みは何かにフォーカスして、それをひたすら伸ばしていくことにエネルギーを注いでいったほうが効率がよく、効果も高い。

・皆さんのような人材だからこそ、自身のキャリアやアスリートとしてのあり方を、グローバルな文脈の中において考えていってほしい。日本の人口は1億2000万人程度。世界には70億人いる。その70億人とどうつながれるか、どう学べるか、どう創発し合えるかということを考えていくキャリアを頭に置いてほしい。

 

【振り返りワーク】

松田さんの講義のあとは、リーダーシッププログラム全体の司会進行役を務める坂井伸一郎さん(株式会社ホープス代表取締役)によるリードのもと、次の手順で、振り返りワークが行われました。

今回は、これまでと少し趣向を変え、まず2分間でDAが各自に考えをまとめ、「松田さんの話で、自分が一番印象深かったこと」「そこに自分が興味を持った理由」を述べたのちに、「その印象深かった事柄に付随した質問を1つ松田さんに行う」ということを全員が行うという方法が採られました。ここでは、各選手が挙げた質問に対する松田さんの答えの要旨を、ご紹介します。
 

Q中村:自分の一番の強みというのは、どういうきっかけでわかるのか?

A松田:自分の良さを知りたいのなら、周りに聞いてみるといい。自分の良さは自分ではわからない。だからこそ周りからのフィードバックが重要。また、自分が「もっと伸ばしたい何か」が願望としてある場合は、それを持っていそうな人たちのなか飛び込んで、それを自然と意識していったり身に着いたりするような環境をつくっていくことを勧める。

 

Q海鋒:中学校のころから苦手としていた教科(英語)を、今まで(取り組むことを)捨ててきたが、苦手なところに目を向けてやっていったほうがいいのか、それとも教科を全体的に見てやっていったほうがいいのか?

A松田:自分がどうしたいかが一番だが、教員的に答えるなら、卒業しなければいけないので、ミニマムを満たすための頑張り、努力や計画は重要だと思う。ただ、質問の角度を少し変えると、今後、自分が競技者としてグローバルでやっていくために英語を身に着けたいと思っていて、でも、現状は厳しい状況にあるということではないか? 文法やリーディングやライティングから入る学校の英語が苦手なだけで、英語を使って違う国の誰かとコミュニケーションがとれると「英語って楽しい」と思えるかもしれない。英語のなかで、その楽しい“何か”を見つけたり、コミュニケーションを重ねたりすることが、苦手な英語を克服するきっかけになると思う。

 

Q小林:目標を立てて、それに向かって進むとき、その目標は曖昧な感じでいいのか、それとも明確に掲げたほうがいいのか?

A松田:どちらでもいいと思う。具体化できるものについては具体化すればいいし、曖昧にしかイメージできないものは、そこから目指していけばいい。どんどん具体化できるように経験を積んでいくということが重要だと思う。

 

Q出口:自分とは違う考え方を人から学ぶとき、正解は1つではないと思う。そういうとき、どう選んでいけばいいのか?

A松田:思考は、3軸の立体形で、1軸は知識、1軸は人と出会ったり話したりすること、1軸は実行によって得た経験値で成り立っていると私は考えている。迷うというのは、この立体形のなかでは答えが見つからないということで、解決するためには、その立体形のキャパシティを広げていくしかない。

3つの軸のなかで、一番効果があるのは実行してみることで、その次が人の話を聞いてみること。知識はどんなに座学で学んだとしても8割は頭から抜けていくものなので、効果は薄い。だから、まずは実行してみることを勧めたい。その次に問題となるのは、いくつか出てくる選択肢の「どれを選べばいいか」ということ。そこは、とりあえず一番自分がビビッとくるものをカンで選んで、まずやってみよう。

それを繰り返すなかで、自分の価値観がはっきりしてきて、合うかどうかもわかってくる。本当に一番合うものかどうかはわからない。だから、試しながらやってみる。それがPDCAという考え方。何回も計画(Plan)して、実行(Do)してみて、評価(Check)して、改善(Action)していくなかで、自分にベストフィットのソリューションを探していくといい。

 

Q宮本:学び続けることは、成長し続けるために重要だと思うのだが、学び続けた結果、1つの道に最終的にたどり着くことになる。そこで他者の異なる意見が来ると、今までの経験から「違う」と切り捨てしまいがちだと思うのだが、そうすると自分が避けたい固定概念に囚われた状態になってしまう。そういうとき、他者の意見をどのように聞けばいいのか。ある程度、自分の道ができている状態の場合、どう別のところから、新たなものを取り入れていったらいいのか?

A出口:これは(スタンフォードの)ビジネススクールの授業でリーダーシップについて語り合う際、常に出てくる演目であり、非常に高度な質問といえる。

人には、「自分のパターン」があって、気づかずにやってしまっていることもあるし、違うパターンと出あうと、自分のパターンに固執してしまうこともある。そんななかで、自分のパターンを否定したり手放したりしなければならないので、自分と違うものを取り入れていくのは、とても難しいことといえるが、目指す先に向けたビジョンが強い人は、それができる。つまり、「自分が何を目指していて、どういう強みを持っていて、そのために何が必要で、何が足りないか」ということを考え続けている人であれば、たとえ異質なものであっても取り入れられるし、変われるのかなと思う。

もう1つは、その異質なものを「誰が」言ってくるかは重要で、けっこうインパクトが強い。そういうところのバイアスをなくすために大切にしたほうがいいのが、「いかに他者と信頼関係を築けるか」ということ。信頼関係こそが、そのバイアスを取っ払うことができる。だから、今後、自分が異質のものと出あったとしても、その人とともに成長していきたいということであれば、そういった信頼関係を築くことが重要なことなのではないかと思う。

 

 

◎ミニワーク:発信チャレンジ
「JADAイベント後、スポーツニュース番組のインタビューに応じて、ドーピングに対する考えをコメントする」

トップ競技者であるDAたちが、いつ遭遇してもおかしくないようなシチュエーションを設定して、短時間で内容を組み立て、実際にスピーチしてもらうまでを経験してもらう「発信チャレンジ」。DAの発信力強化を目的として、今回から新たに組み込まれた実践型のプレゼーテンションワークです。

今回は、『JADA(日本アンチ・ドーピング機構)の実施するイベントに、ダイヤモンドアスリートとして参加したあなたは、リクエストを受けて、5分後に「アンチドーピング活動を広げていく重要性」「日本を代表するアスリートとしてのドーピングに対する自分個人の考え方」について、インタビューに応じることになった。取材媒体は、NHKのサンデースポーツ。インタビューの模様は今夜の番組内で放映される』という設定。DAたちは、5分の間で、修了生のアドバイスを参考にしながら自分の考えをまとめ、コメントする内容を組み立てていきました。

その後、抽選により、小林選手と宮本選手の2人が発表を行うことに。小林選手、宮本選手の順にテレビカメラの前に立ち、インタビュアー役を務めた坂井さんの質問に応える形で、小林選手は「アンチドーピングを広げていく重要性」について、宮本選手は「日本を代表するアスリートとしてのドーピングに対する自分個人の考え方」について、それぞれにコメントしました。

最後に、坂井さんから、「今日のテーマでコメントする場合のポイント」として、話し方について、第2回で挙げた4項目(①主語は常に「自分」、②明確に、はきはきと、③相手を見て話す、④姿勢や立ち姿も重要)が原則として示されたほか、内容については、①高い倫理観に基づいた内容であること、②抽象的な話でもいいけれど、曖昧なことは言うのはNG、③一般論でなく、「I」メッセージ(私は~)で語ること、④他者批判にならないようにすること、を意識すると組み立てやすいというアドバイスが寄せられました。

 

 

◎アスリート委員会対話
「アスリートとしての価値を提供する生き方」
加納由理(日本陸連アスリート委員)

 加納由理さんは、兵庫県の出身。須磨女子高(現須磨学園高)時代から長距離に取り組み、立命館大進学後、特に10000mで急成長を遂げ、3年時の1999年のユニバーシアードで銀メダルを獲得したほか、日本インカレ優勝などの実績を残しました。大学卒業後は資生堂に入社し、トラック種目で着実に力をつけるとともに、日本代表として選出された2005年横浜国際女子駅伝では2区で区間新記録をマークして、日本チームを優勝に導いたほか、2006年全日本実業団女子駅伝でも最長区間を任され、資生堂の初優勝に貢献するなど、ロードでも活躍の場を広げていきました。2007年には大阪国際女子マラソンで初めてマラソンに挑み、初マラソン日本歴代5位(当時)となる2時間24分43秒をマークして3位となり、同年夏に大阪で開催された世界選手権女子マラソンの補欠に選出。セカンドウィンドAC所属で出場した同年の北海道マラソンを制してマラソン初優勝を遂げると、2008年東京国際女子マラソンで2時間24分27秒の自己記録をマーク。このほか、2010年名古屋国際女子マラソン(現名古屋ウィメンズマラソン)で優勝の実績を持つほか、2009年ベルリン世界選手権7位、2010年広州アジア大会7位など、ナショナルチームの日本代表として、国際大会でも活躍しました。

2011年秋から再び資生堂の所属で競技を続け、2014年に競技を引退。現在は、ウィルフォワードに所属して、マラソンの大会のゲストランナーやランニングイベントやランニングスクールの主催や協力を行う一方で、学校やスポーツ団体、ビジネス団体に講演を行うなどの教育活動に取り組んだり、ブログ記事の執筆に当たったりするほか、マラソンのイベントも企画。2018年には新潟県十日町市で「星峠雲海マラソン」を提案。企画が通ってプロデュースを務め、成功を収めています。

競技に対して、とにかく貪欲で練習熱心だった一方で、ウエイトコントロールや貧血に苦しんだ高校時代。信頼できるコーチと出会い、自己管理能力や目標を設定して、そこから逆算する能力が培われるとともに、管理型でなく自立型の競技生活が合っていることを実感した大学時代。そして、弘山晴美選手というロールモデルとなるチームの先輩の影響を受けながら、トラックとマラソンの両方にこだわり続けて競技力を高めていく半面、「コミュニケーションが苦手」「笑わない、話さない」「自分を客観視できない」という課題を持ち、引退前には、その後の人生に対する不安や葛藤に苦しむ経験も味わった実業団選手時代を送った加納さん。そんな加納さんが、現在に環境を身を置くうえで一番大きく変わるきっかけとなったのが、引退して半年ほどの休養期間を経て所属することになった現在の職場で指摘された「アスリートとして、長年1つのことに打ち込んできた価値はすごいことだから、そこを活かす仕事にしたほうがいいよ」というアドバイスでした。自身の経験を活かす仕事に取り組んでいくために、まずは「笑顔のトレーニングから始めた」ことを明かし、そこから少しずつ足場を広げていったと話しました。

また、そうした日々を送ってきたなかで、「今だから思う、現役時代にやっておけばよかったこと」として、「外部への発信を積極的に行うこと」「違う分野、違う競技の人とかかわる」「コミュニケーション能力を高める」「タイムマネジメントを上手に行う」「考える習慣をつける」「影響力を持つ」「引退後もつながり続ける人脈、ファンをつくる」の7つの項目を提示。「引退してからの4年間、不器用な性格ながらいろいろ活動してきたが、現役時代の間に先を見通しながら活動できていれば、将来、トータルで応援してくれる人がきっと出てくる。簡単なことからでいいから、どんどん外に出ていって発信したり、いろいろな人とつながったりしてほしい。もちろんオリンピックや世界選手権で世界を目指していくことも大切だが、皆さんが生涯生きていくなかで、“アスリートとしてやってきてよかったな”と思える人生を送ってもらえたらいいなと思う」と、DAたちにエールを送って講義を終えました。

 

【質疑応答、意見交換】

講義後には、質疑応答が行われ、加納さんは、DAたちに、以下のような意見を述べました。

「自己管理能力は、大学時代に身についた。大学のコーチは、ちゃんとやる人には指導するが、やらない人はいいよというタイプ。きちんと目標を持って、自分で考え、自分の意志でやることを徹底していた。競技面だけでなく、生活自体もトータルで管理し、すべて自分でコントロールする感じでやっていた」

「自身が企画した星峠雲海マラソンは、開催までに3年かかっている。最初は、自分でできる覚悟がなくて、なかなか動けず、その後、会社の仲間が力を貸してくれたことで、自分を追い込んで開催に至った。最初は認めてくれなかった地元の人も、次第に打ち解けて認めてもらった。その経験を通じて、アスリートとしてやってきた価値は、“いろいろなことをチャレンジしてみることなのかな”と思った。今は、自分に続くアスリートが増えてくれればいいなと思いながら取り組んでいる」

「選手時代の私は恵まれていたとは思うのだが、SNSがある今は、個人で発信することができる。それを利用して、自ら考えて、有益なコメントや共感してもらえるコメントを発信していくことで、注目を集めることができると思う。うまく発信ができないうちは、先輩にどんどん絡んでいったらいいのではないか? 得られるものは多いと思う」

「海外の試合で相手が強く見えてしまうことは、私にもあった。特に、私は身体が小さいので、脚の長いケニアの選手には勝てる気がしなかった。しかし、“走れば一緒”。言葉がわからなくても話しかけてみたり、笑いかけてみたりすると、気持ちはずいぶん楽になる」

 「他競技の人と話をして自分が刺激を受けたのは、冬季種目の選手たち。競技をするために自ら動いて、スポンサーから活動資金を集めたという話を聞き、熱い情熱を持って競技に打ち込んでいる姿に感銘した。あとは海外を拠点にプレーをしている人とか、全然違うマインドで競技に取り組んでいる選手などと話をすると学ぶことは多いのではないか。誰と限定せず、いろいろな人に話しかけてみることを勧めたい」



 
【振り返りワーク】

すべてのプログラムを終え、振り返りワークが行われました。坂井さんは、「今日は、“明日からこういうことに挑戦してみます”とか“ここを変えてみます”とか“コーチにこういうことを相談してみます”というように、何か具体的な行動につながっていくようにしてほしい」と、振り返る内容の質を高めることを要求。DAたちが、まず今日のプログラムで学んだことをノートに記入したのちに、修了生を加えて3つのグループに分かれてディスカッションを行い、それぞれの考えをさらに整理していきました。

ディスカッション終了後、出口選手、海鋒選手、中村選手が発表することに。坂井さんからの「今日の2つの講義全体を振り返ってもいいし、何か1つでもいいので、自分が学びを得たことをまず述べて、そのうえで、自分が今後どういうアクションを起こしたいかという話で結んでほしい」というリクエストに沿って、それぞれが次のように発表しました。


◎出口選手

「自分が教員を目指していることもあり、松田さんの話で、“良い先生は学び続ける”という話が心に残った。陸上競技の現役生活だけでなく、その後の将来のことについても考えることができたので、今回、聞いたことを将来に生かせるよう頑張っていきたい。まずは、いろいろな人の話を聞き、広い視野で、いろいろな考えをどんどん吸収できるよう心がけたい」


◎海鋒選手

「2つの講習を聞いて、“外とのつながりをもつこと”が大切なのだなということを感じた。陸上競技の場合は、別の種目というだけでも、違う意見や行動を知ることができると思うので、縦のつながりや横のつながりをしっかり持ちたいと思った。明日からは、まずはコミュニケーションをしっかりとれるようにしたい。また、陸上部以外の友達もいるので、そういう人たちからも、いろいろな話を聞いていけたらなと思う」


◎中村選手

「共通しているなと思ったのが、“ほかの競技の人とかかわっていく” ということと“海外にチャレンジする”ということ。外部の人とコミュニケーションをとることが刺激となって、自分の考え方が変わったり新しい考え方が生まれたりすると思うので、影響力がある現役の間に、外の人とつながり、客観的に自分を見る機会をつくっていきたい。具体的には、最初の講義で質問したように、地元に返ったら、近くの人に自分のいいところを聞いてみることから始めてみようと思う」

 

取材・構成、写真:児玉育美(JAAFメディアチーム)

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