2019.01.01(火)その他

2019年 年頭にあたって



新年、明けましておめでとうございます。

新しい年、2019年を迎え、心新たに多くのアスレティックファミリーの皆さまとともに、来る2020年東京オリンピック・パラリンピック、そしてその先の未来へ、輝き続ける日本の陸上競技界を創り上げていきたいと考えております。

昨年、スポーツ界はスポーツ・インテグリティを脅かす事案が多く発生し、社会問題となりました。問題意識として各NF皆そうであると思いますが、私どもも勿論この問題は団体の存続と将来の展開に極めて重要な問題であるという認識を持っております。国、社会の声を一生懸命把握するよう努力しており、自ら行動で示して周囲に納得してもらうことは、我々がやらなければならない努めです。一昨年、「JAAF VISION 2017」を発表し、いま改めて、陸上競技の価値を問い、トップアスリートが活躍し国民に夢と希望を与える国際競技力の向上、すべての人がすべてのライフステージにおいて陸上競技を楽しめる環境をつくるウェルネス陸上の実現、という2つのミッションを掲げました。大きな幹のもと、現在、枝葉を広げる作業を進めております。そのなかには、ガバナンスの強化、組織の向上に取り組むべきことも含まれております。本連盟の活動は、する人、見る人、支える人、すべての人にとって魅力ある場であるべきであり、確実な一歩を踏み出してまいります。

2018年のシーズンを振り返ると、まず挙げられるのが、男子マラソンにおける輝かしい二つの日本新記録の誕生です。一つは、設楽悠太が16年振りに樹立した2時間6分11秒、もう一つは、大迫傑が日本人選手初の2時間5分台を樹立した2時間5分50秒。国際舞台での活躍を夢見て競技に取り組んでいる多くの若いアスリートに勇気と活力を与えてくれました。夏のジャカルタ2018アジア競技大会では、6つの金メダルを勝ち得、5月の世界競歩チーム選手権においては史上初となる2つの団体優勝を果たすなど、世界に注目された「TEAM JAPAN」を継承し、日本陸上競技界は更なる挑戦をしてまいります。

そして、北京、リオで銀、ジャカルタではアジアの頂点にたった男子4×100mリレーは、世界の舞台が日本にやってきます。本年5月、横浜で開催されるIAAF世界リレーでの活躍が東京2020への道筋となります。多くの種目で、新たな次元に果敢にチャレンジし、今まで越えられなかった壁を打ち破り、ドーハ2019世界陸上競技選手権を経て、東京2020を自分達のステージに致しましょう。

これから世界へ羽ばたくアスリートを育成することは、私たちの重要な使命です。去る11月に、「競技者育成指針」を完成させ、公表致しました。この競技者育成指針は、一人でも多くの人が陸上競技を楽しみ、そして、かかわり続けていけるようにするために、陸上競技の普及と競技者の育成・強化の両面を見据え、日本における陸上競技者育成の方向性を具体的に示したものです。更に、日本が世界の舞台で活躍するためには、アスリートのみならず指導者が国際的な経験や指導力を身に付けることが喫緊の課題と考えております。指導者は、陸上競技の裾野の拡大やジュニア・ユース競技者の育成、トップレベルの強化など、あらゆる場面で欠かせない存在です。育成の土壌を育み、競技全体の底上げが、未来を照らす光へとつながります。

日本は東京2020を控え、世界のスポーツ界から、スポーツの価値をレガシーとしてどのように残せるか注目されております。本連盟は、世の中の流れに対応し、陸上競技界を牽引する役割を果たすため、国際陸上競技連盟とともに組織力を更に充実させていき、スポーツの振興はもとより、日本陸上競技界の根本を支えて頂いている加盟団体、協力団体をはじめとする地域や関連団体との連携をより進め、アスリートも含めた多くの関係者とともに歩み、環境保全や社会貢献への積極的な取り組みも続けてまいります。
今一層、皆様のご理解、ご支援をお願いいたしましてご挨拶といたします。


公益財団法人日本陸上競技連盟
会長 横川 浩

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