2019.04.22(月)大会

【アジア選手権】第1日ハイライト&コメント

Day1:4月 21日(土)
日本勢メダル第1号は、3000mSCの塩尻
男子100mでは桐生・山縣が順当に予選を通過



第23回アジア陸上競技選手権大会が4月21日、カタールの首都ドーハにあるハリーファ国際スタジアムで開幕しました。
日本チームは、まず予選のみの実施となった午前のセッションに6種目で8選手が出場し、全員が予選突破を果たしました。

午後のセッションは、8種目の決勝が行われるタイムテーブルとなりましたが、日本勢は、“メダルにあと一歩”という結果が続きました。女子やり投の宮下梨沙選手(大体大T.C、55m27)、女子400mの広沢真愛選手(日本体育大、53秒54)、女子砲丸投の郡菜々佳選手(九州共立大、15m68)、男子円盤投の湯上剛輝選手(トヨタ自動車、57m90)、男子10000mの鎧坂哲哉選手(旭化成、28分44秒86)の5名が4位で競技を終える結果に。そんななか、男子3000mSCで、昨年のアジア大会で銅メダルを獲得した塩尻和也選手(富士通)が8分32秒25でフィニッシュして、今大会日本選手メダル獲得第1号となりました(塩尻選手のコメントは、以下に、別記しています)。
このほか、昨年のU20世界選手権3000m金メダリストの田中希実選手(豊田自動織機TC)とダイヤモンドアスリートで昨年の1500m日本選手権獲得者の髙松智美ムセンビ選手(名城大)の若手ホープコンビが出場した女子5000mは、2000mまで先頭でレースを引っ張った田中選手が15分44秒59で6位、髙松選手は16分08秒16・8位でフィニッシュ。昨年のアジア大会金メダリストの山本聖途選手(トヨタ自動車)と前回のこの大会で銀メダルを獲得した江島雅紀選手(日本大.ダイヤモンドアスリート修了生)が出場して優勝の期待がかかった男子棒高跳は、山本選手、江島選手ともに5m51で競技を終了。試技内容の差で江島選手が6位、山本選手は7位となりました。

その午後のセッションで特に躍進が目を引いたのが、バーレーンの選手たちでした。最初の決勝種目となった女子5000mでYAVI Winfred Mutile選手(15分28秒87)とREBITU Bontu選手(15分29秒60)がワンツー・フィニッシュを果たすと、最終種目となった男子10000mでも、FIKADU Dawit選手(28分26秒30)とCHANI Hassan選手(28分31秒30)が1・2位を独占。女子400mではSalwa Eid Naser選手が51秒34で圧勝、男子3000mSCではJohn Kibet Koech選手が今季世界最高記録となる8分25秒87をマークして、初日だけで4つの金メダルを獲得しました。
投てき種目は、女子砲丸投、女子やり投、男子円盤投が行われました。女子やり投は、4月13日にアジア記録(67m72)を更新したばかりのLYU Huihui選手(中国)が65m83の大会新記録をマークして、2位のRANI Annu選手(インド、60m22)に5m以上の差をつけて優勝。女子砲丸投も実力者のGONG Lijiao選手(中国)が唯一19m台に乗せる19m18で制しました。男子円盤投は、アジア記録保持者(69m32)のベテラン、HADADI Ehsan選手(イラン)が65m95の大会新記録で貫禄V。2位にもイランのSHRIJABILOU Behnam選手が60m89で続きました。
男子棒高跳でも大会新記録が誕生しました。フィリピンのOBEINA Ernest John選手が5m71のナショナルレコードを1回でクリア。26年ぶりに大会記録が書き換えられる結果となりました。

また、この午後のセッションには、注目の男子100m予選が行われ、桐生祥秀選手(日本生命)が3組に、山縣亮太選手(セイコー)は5組に出場。桐生選手は、フライングによるスタートのやり直しがあったにもかかわらず、抜群の立ち上がりを見せてトップに立つと、終盤を流して10秒29(+0.9)・1着でフィニッシュ。隣のレーンのWU Zhiqiang選手(中国)を並走するような形でレースを展開した山縣選手は、WU選手と0秒01差の10秒30(-0.2)・2着でフィニッシュし、ともに22日の夕刻に行われる準決勝に進出しました。
このほか、男子400mHでは安部孝駿選手(ヤマダ電機)が予選1組目で49秒63をマークして1着で通過。昨年、世界歴代2位となる46秒98のアジア記録を樹立しているSAMBA Abderrahman選手(カタール、2組1着49秒57)に次ぐ2番目の記録で、翌日の夕方に行われる決勝へ駒を進めています。

大会2日目の4月22日は、現地時間午前8時30分(日本時間は午後2位30分)から午前のセッションがスタート。この日は、男女混成競技(十種競技と七種競技)の1日目が行われるほか、午後のセッションで、男子100m、男子400mH、男子三段跳、男子やり投など12種目の決勝が予定されています。




■日本人メダリストコメント


◎男子3000mSC決勝
塩尻和也(富士通) 3位 8分32秒25


結果はよかったが、タイムがもう一歩だった。世界選手権の(参加)標準記録の8分29秒00を切れればと思っていたが、そこに届かなかったことはちょっと残念。

この大会に向けては、早い段階で出場が決まっていたので、しっかり調整して臨んだ。レース前のプランとしては、最初の1~2周は様子を見て、前に選手がいればついていき、いなければ自分で行こうと思っていた。今回、大会規模が大きく、(ワールドランキングの)カテゴリーも高い大会なので、順位はもちろん、タイムのほうでもしっかりポイントを稼いでいきたいという考えだった。結果として、前に行く選手がいたので、その選手につくような形で走った。(今大会日本勢第1号のメダル獲得となったが)競技の実施順は試合によってさまざまなので、メダル1号というのはたまたまのこと。それでも僕の結果で日本チームに勢いがつけられたらいいなと思う。

2000m(5分37秒6、※速報値)の通過タイムを見て、いいタイムで来ていると思ったが、前半突っ込んだぶんペースが落ちてしまった。正直なところ、ラスト1000mからはかなり疲れが出てきて、後ろの選手が来るかなという苦しい走りになった。結果として1人に抜かれてしまったが、なんとか3位でとどめることができた。タイムはともかくとして、順位としてはメダルを狙っていたので、3位という結果がとれたことは素直によかったと思う。

(あと一歩で銀メダル獲得だったが、そこに届かなかったのは)最初の2000mまでを今までに走ったことがないようなタイムで走って、そこからさらに(ペースを上げていく)という練習や経験が、自分にはまだ足りていなかったということ。今回、(2000mまで)そのペースを経験できたことを生かして、次は、このタイムで最後まで行けるようにつなげていきたい。


文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真提供:フォートキシモト

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