2017.11.28(火)選手

2017-2018ダイヤモンドアスリート認定式及び修了式

 



 2020年東京オリンピックと、その後の国際大会での活躍が大いに期待できる次世代の競技者を強化育成する「ダイヤモンドアスリート」制度。このたび、第4期(2017-2018)認定アスリートが決定し、11月25日、東京都内において、認定式・修了式が行われました。

 第4期となる「2017-2018ダイヤモンドアスリート」は全11名。第3期からの継続となる橋岡優輝選手(日本大1年・東京、走幅跳)、江島雅紀選手(日本大1年・神奈川、棒高跳)、池川博史選手(筑波大1年・兵庫、やり投)、髙松智美ムセンビ選手(薫英女学院高3年・大阪、3000m)、長麻尋選手(和歌山北高3年・和歌山、やり投)の5名のほか、新たに、宮本大輔選手(洛南高3年・京都、100m・200m)、塚本ジャスティン惇平選手(城西大城西高2年・東京、100m・200m)、井本佳伸選手(洛南高3年・京都、200m・400m)、クレイ アーロン 竜波選手(相洋高1年・神奈川、800m)、中村健太郎選手(清風南海高1年・大阪、やり投)、藤井菜々子選手-(北九州市立高3年・福岡、競歩)の6名が加わります。(2017-2018認定者はこちら

 また、第1期(2014-2015)から認定を受けていた選手のうち、サニブラウン アブデルハキーム選手(東京陸協、100m・200m:9月より米国・フロリダ大へ進学)、山下潤選手(筑波大2年・福島、100m・200m)、犬塚渉選手(順天堂大2年・静岡、100m・200m)、北口榛花選手(日本大2年・北海道、やり投)が第3期をもって修了しました。サニブラウン選手については、本来よりも1年早いタイミングですが、今夏のロンドン世界選手権男子200m7位入賞の成績を上げたこと、強化競技者となったことから、いわゆる“飛び級”で修了することになりました。
  11月25日に行われた認定式・修了式は、学業との兼ね合いにより欠席となった高松選手とサニブラウン選手を除く13名が出席して行われました。

 まず、日本陸連理事の室伏広治氏(東京オリンピック・パラリンピック組織委員会スポーツディレクター)が登壇し、「ダイヤモンドアスリート制度は、日本陸連の強化の一環として、次世代のアスリートを育成していくプログラム。単に競技力を向上するだけでなく、国際的なコミュニケーション能力を高めて世界と戦っていけるようになることを目指している。これらを持って、もっともっと世界に羽ばたいていっていただきたい」と挨拶。また、開催まで1000日を切った2020年東京オリンピック・パラリンピックの準備状況について触れ、「自国開催ということで、大会の成功には、何よりも皆さんアスリートの活躍が大切になってくる」とコメント。さらに2020年以降も見据え、「そのあとに続く世代として、皆さんが陸上界のさらなる1ページを、将来に向かって切り拓いていってほしい。(東京オリンピックが)その節目となるよう、我々も全力で応援したい」と激励しました。


 


 続いて、このダイヤモンドアスリート認定制度を担当する麻場一徳・日本陸連強化委員会強化育成ディレクターが挨拶。「このダイヤモンド制度は、このあと認定選手を発表する石塚浩タレントマネジャー統括のもと、全国のタレントマネジャーの方々が情報を集め、将来、我が国を代表するアスリートとして活躍すべき人材を推薦し、認定するという形をとっている。今季で4期目となるが、サニブラウン選手の世界選手権ロンドン大会男子200m7位入賞をはじめとして、日本選手権でも上位を占めるダイヤモンドアスリートが増えるなど順調に競技力を伸ばしており、2020年東京オリンピックでの活躍が楽しみになっている。また、先ほどご挨拶くださった室伏さんのように、選手として成功を収めるだけでなく、将来、国際的に活躍する社会人になってくれることを期待して、さまざまなプログラムを展開している。選手の皆さんは、これを機に、気持ちを新たにして、さらに素晴らしいアスリートを目指して頑張っていただきたい」と期待を寄せました。

 その後、石塚浩タレントマネジャー総括が、2017-2018認定アスリートが発表し、2016年リオ五輪男子4×100mR銀メダリスト、2017年ロンドン世界選手権男子4×100mR銅メダリストの飯塚翔太選手(ミズノ)が各選手に認定証を授与。続いて、修了者3名に、修了証が手渡されました。
 激励の言葉を述べるべく壇上に立った飯塚選手は、「競技者としての活躍とともに、陸上の人気向上につながる感動を与えられる選手、(そのパフォーマンスを見るために)1人でも多くのお客さんが競技場に足を運んでくれるような選手になってほしいと思うし、それを期待している。期待される存在になるというのは、すごく限られた人々だけのこと。(期待されるという)そのことに喜びを感じ、エネルギーに換えて、陸上競技の明るい未来に向かって、一緒に頑張っていきたい」と、認定者・修了者に呼びかけました。



 
 最後に、ダイヤモンドアスリート代表として、江島雅紀選手(日本大)が決意の言葉を述べました。「ダイヤモンドアスリートプログラムにおいて、海外遠征、語学遠征など、さまざまな支援を受けることができ、私自身、競技力の向上につながった。これは東京マラソン財団をはじめ、スポンサーの皆さまからの支援を受けることができているからこそ成り立っている。本当に感謝している。3年後には東京オリンピックが、来年はU20アジア世界選手権やアジア大会といった国際競技大会が行われる。ダイヤモンドアスリートの中から一人でも多くこういった国際大会に出場し、メダルを獲得できるようになることが目標となる。私たち一人一人が、“この陸上界の歴史を動かす”という強い信念を持ち、これからも日々精進していきたい」と力強く言い切りました。




【修了者コメント】
■サニブラウン アブデルハキーム(東京陸協)※9月より米国・フロリダ大へ進学
「このプログラムを通じて、競技力はもちろんのこと、海外で生活するうえでのノウハウなどを学ぶことができて、自分だけでは経験できなかったことをたくさん経験することができました。その結果として、今年、ロンドン世界選手権で200m7位入賞することができました。この先も、この結果に満足せずに、2020年東京オリンピック、そして、その先のオリンピックで活躍できるように頑張っていきたいと思います。」(修了式にて放映された動画メッセージを要約)

■山下 潤(筑波大2年)
「約3年間、多くの援助をいただき、なかなかできない、さまざまな体験をさせていただきました。この経験を生かしていきたいです。来年はアジア大会、3年後には東京オリンピックと、大切な大会が続きますが、集中を切らさずに、練習を頑張っていきたいと思います。」

■犬塚 渉(順天堂大2年)
「ダイヤモンドアスリートには高校2年のときから選んでいただきましたが、いろいろなサポートを受けたり、リーダーシッププログラムを受講したりしたことは、とても貴重な体験となりました。その経験をこれから生かして、競技力だけでなく、いろいろな面を高めていこうと思います。」

■北口 榛花(日本大2年)
「高校生のころから選んでいただいて、最初は何が始まるかわからずドキドキしながら参加していたのですが、このプログラムを通じて、いろいろな方に出会うことができ、また、プログラムを受けるなかで、いろいろな物の見方や考え方を知ることができました。この経験を大切にして、今後の競技につなげていきたいと思います。」

文:児玉育美/JAAFメディアチーム
写真提供/フォート・キシモト

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